アフリカの世界遺産 | 多彩な魅力の大地

アフリカのインド洋地域から、マダガスカル、モーリシャス、北アフリカからマラウイ、モザンビーク、西アフリカからニジェール、ブルキナファソとその世界遺産を紹介します。

■マダガスカル

マダガスカルという名はもしかしたら、大人より子供の方が知っているかもしれません。とういのも現在のところパート3まで映画化されている『マダガスカル』という名の人気アニメ映画があるからです。
アフリカのインド洋に浮かぶマダガスカル島を領土とする共和制国家のマダガスカルは、島としては世界第4位の大きさを誇ります。その大きさは長さ約1570キロメートル、最大幅が約580キロメートルです。ジュラ紀後期のゴンドワナ大陸分裂によってアフリカ大陸から分離し、さらに白亜紀後期にインド亜大陸がマダガスカル島から分離して長い間孤立した島であり続けたという経緯から、独自の動植物相を持っています。そんなマダガスカルの国が保有している世界遺産は現在(2012年)3つです。その中からここでは2つの世界遺産を簡単に紹介します。

「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」は、15万7000ヘクタールもの広さを誇る、広大な国立公園の世界遺産です。「ツィンギー」とは、マダガスカル語で「尖っている、鋭い」という意味で、最初にここに足を踏み入れた原住民によって名付けられたと言われています。アクセスには相当な労力が必要ですが、現在ではホテルなども整備され、人気の観光スポットとなっています。11月~3月は閉鎖されるので注意が必要です。

「アツィナナナの雨林」は、アツィナナナの雨林、ラヌマファナ国立公園など、マダガスカル各地の6つの国立公園から成る世界遺産です。マダガスカルの独特な生態系を保つのに重要な役割を果たしているとして、世界遺産に登録されたようです。

■モーリシャス

モーリシャスは「インド洋の貴婦人」とも称される美しい島国です。「トム・ソーヤーの冒険」の著者マーク・トウェインがモーリシャスを訪れた際に「神はモーリシャスというパラダイスを創り、それを真似て天国を創った」と言ったという逸話が残っています。そんな美しいモーリシャスは、他のアフリカ地域と同様、奴隷制度という辛い歴史も背負っています。モーリシャスでは現在(2012年)2つの世界遺産を保有しています。

「アープラヴァシ・ガート」は、奴隷の検疫所跡の世界遺産です。1834年からの約90年間、イギリス政府はアフリカ人奴隷の代わりとして、多くのインド人労働者をモーリシャスに移住させました。その当時に使われていたものが世界遺産として登録されています。

「ル・モーンの文化的景観」は、ブラバン半島にそびえる巨大な岩山の世界遺産です。かつて、自由を求めた奴隷たちが、この岩山の洞窟や頂上に隠れ住んでいました。支配者に見つかると、崖から飛び降りて死んでいったという悲しい逸話も残る世界遺産です。

■マラウイ

マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国です。アフリカ大地溝帯に位置する内陸国であり、その国名と同じ名を持つマラウイ湖の西岸にある南北に細長い国です。国土は大半が高原地帯で、マラウイ湖が大きな面積を占めています。このマラウイ湖は独特の生態系で知られ、「湖のガラパゴス諸島」ともよばれ、世界遺産にも登録されています。また、マラウイの世界遺産としては、「チョンゴニの岩絵地域」という文化遺跡もあります。

■ニジェール

ニジェールは、西アフリカのサハラ砂漠南縁のサヘル地帯に位置する内陸国です。
非常に多くの種類の哺乳類が生息しております。このニジェールという国名、その国内を流れるニジェール川からついています。またこの国にある世界遺産の内「ニジェールのW国立公園」というのはこのニジェール川の流れが"W"を描くように曲がりくねっていることからつけられたということです。国名にしろ、世界遺産名にしろ由来がニジェール川からきているということはこの川がいかに重要視されているかということがわかりますね。

■ブルキナファソ

ブルキナファソも西アフリカに位置する国で、国土は砂漠化が少しずつ進行しています。「ロロペニの遺跡群」はブルキナファソ初の世界遺産として登録された遺跡です。見た目は単なる巨大な石垣なのですが、この世界遺産は少なくとも西暦11世紀以前まで遡る石造遺跡群と考えられており、その保存状態の良さが評価され世界遺産に登録されました。黄金の採掘と交易に関連して建てられた施設と推測されておりますが、実際のところ何の目的で作られた物なのかはまだ明らかになっておりません。手がけたのはロロン人もしくはクランゴ人と考えられています。